地域おこし協力隊という言葉は耳にするけれど、その実態がわからない
そう、その実態は有象無象。
世に出るのは極端な例ばかり。
興味はあっても、中身がわからないのでは足の踏み出しようがありませんよね。
今回はそんな地域おこし協力隊の実態について現役隊員の僕がレポートします。
地域おこし協力隊とは何か

まず、地域おこし協力隊とはなんなんでしょうか。
公務員?
ボランティア?
簡単にいうと、お給料をもらって地域の課題を解決する人たちです。
そして地域おこし協力隊の最大の目的はその土地への定住です。
より詳しいことは地域おこし協力隊とは何かの記事をご覧ください。
地域おこし協力隊のメリット

では、そんな地域おこし協力隊ってメリットはあるんでしょうか。
僕が考える地域おこし協力隊のメリットはこれです。
- お給料をいただきつつ、多くのことに挑戦できる
→カフェやゲストハウスを作りたい、起業したい、就農したいなどという方にはメリット - 活動に経費が支払われる
→家賃や車の燃料費はもちろん、活動に役立つと自治体が認めてくれれば書籍や草刈機、イラストレーターの月額費用など様々な費用が経費になります。 - 起業する場合には最大100万円の補助が受けられる
→条件はありますが、地域おこし協力隊終了後に起業する場合には100万円を限度として補助金が出ます。起業となると資金面のハードルが高いですがこれで多少クリアできますね。
なんとなくでも、やりたいことがある人
なんでもいいから田舎でチャレンジしたいという人
には地域おこし協力隊はいい制度ですね。
地域おこし協力隊の失敗例

一方で、地域おこし協力隊にはなったけれど途中で辞めてしまった
という例もあります。
行ってみたらひどかった
やりたいことがことごとく拒絶された
ただの便利屋状態だった
などなど、調べてみるとたくさん出てきます。
こちらも協力隊の失敗について記事でまとめましたのでご覧ください。
地域おこし協力隊の実態

では、地域おこし協力隊の実態はどのようなものなのでしょうか。
実態は正直、人によって違うというのが本当です。
僕自身を含めた身近な例を出してみます。
ちだの例:直売所の職員??
まずは、自分の話から。
僕のミッションは
- 中山間地域支援
- 直売所支援
の2つでした。
とても漠然としていますね。
本来であれば面接で突っ込みまくるべきところです。
最大任期3年のうち、1年が経過しています。
え?
山の地域支援だから、棚田とかがある田舎に住んで地元のお祭りとかに出てるんだろって??
いえ
僕
山に住んでないです。電車の駅の近く、歩いて5分でコンビニがある超絶便利なところのアパートに住んでます。
仕事も、地元の方々との顔つなぎのためと称して最初の半年は直売所の職員でした。
週休2日。
朝6時半から11時くらいまで。
あとはお好きにどうぞ、という感じ。
後の半年は、お店には立たないものの、野菜を行商したりレストランなどと取引を始めてそこに野菜を卸しにいったりと直売所の職員として役割が変わっただけ状態という感じ。
もちろん、山の地域には住んでいません。
都市部から対象地域へ通っているというのが実態です。
このままでは直売所の職員として3年を終えてしまう!という恐怖から、
- ブログを作って発信力を強化
- 就農を目指して自ら農家さんへ志願して研修させてもらう
ということをやっています。
ちだの実態まとめ
- 山の地域支援だが、山には住んでいない
- 1年間は直売所の職員状態
- 住んでいる場所が比較的都会的なので近隣の方々との心温まる交流は皆無
- ブログも農業研修も指示ではなく自らやった
役所の人になる例
役所の人になっちゃう例もあります。
9時-17時15分勤務
残業めっちゃやる(残業代は出ない)
役所業務と関わりがないと判断されたら、他のことはやっちゃダメ
つまり、役所の臨時職員扱いですね。
これも実態の1つです。
とにかく自由!な例もある
どこかに出勤することすら必要なく、役所には毎週または毎月1回報告書を提出すればOK!
という超絶自由な隊員の例もあります。
自分で畑をやったり、地元の方と協力して何かを始めたり、雑用だけして終わったり。
自由ですね!
地域おこし協力隊の実態は、様々ある

地域おこし協力隊の実態って、それはそれは多様です。
僕がいる伊豆半島内だけでも全然違います。
なので、自分に合う仕事かどうかを見極めて応募することが一番大事です。
ある程度やることがきっちり決まっている方がいい人、には自由すぎる仕事は苦痛でしょう。
なんだよ!協力隊って自由がウリじゃないのかよ!という人には9時17時仕事は辛いでしょう。
そういうことです。
応募を考える時には、最低3点は確認しましょう。
自分を理解しておくということも大事です。
ストレングスファインダーで自己理解を深めておきましょう。
そもそも、自分がやりたいことって何かな?ということを洗い出すのも大事です。
人生でやりたいこと100のリストを作るとやりたいこととやらなくてもいいことがはっきりするのでオススメです。
地域おこし協力隊になるにはどうしたらいいか

実態は人による、という身もふたもない結論でしたが、地域おこし協力隊は地方でチャレンジしたい人にとっては非常に魅力的な制度です。
じゃあ、地域おこし協力隊になるにはどうしたらいいのでしょうか。
地域おこし協力隊になるには、JOINというサイトに各自治体が掲載する求人票的なものに応募します。
その後書類審査、面接試験を経て採用が決定します。
でも、いちいちJOINアクセスするのは面倒ですよね。
ここに登録しておけば、地域おこし協力隊の募集情報が出てきたらメールでお知らせを受け取ることができます。
それ以外にも地方や移住に関する情報があるので、情報収拾をするツールとしてはぴったりです。
地域おこし協力隊の活動をまとめた本もあります。
より客観的に協力隊の実態をつかむことができますね。






