地域おこし協力隊に興味はあるけど、協力隊が終わった後が不透明すぎて踏み出せない。 わかります。
この記事では、
- 地域おこし協力隊が終わったら、その後はどうなるのか
- 「その後」をハッピーにするために、応募前からできることは何か
を書きます。
これなら地域おこし協力隊を目指してもいいかもしれないあなたにそんなポジティブな変化が起こるかも、しれません。
目次
地域おこし協力隊とは?主旨をざっくり押さえる
地域おこし協力隊は総務省が主導する事業です。
その目的はいろいろ書かれていますが、シンプルに言うと
地方に移住してほしいです。
だから、
- 3年間国から給料出すし
- 3年(または2年)務め上げて起業するなら100万円あげる
という破格の条件が提示されているんですね。
起業するなら100万円あげるについては別途記事を書いています。

地域おこし協力隊の主旨はざっくり押さえられましたでしょうか。
もう少し詳しく協力隊の制度を知りたいなという方はこちらの記事をどうぞ。
地域おこし協力隊のその後について。総務省のアンケートから超シンプルに読み解く
それでは今回の本題です。
今回の本題は
地域おこし協力隊のその後ってどうなるの?
でした。
協力隊が終わった後皆さんどうしてるのか。
それは、総務省が行なったアンケートで客観的な数字として残されています。
以下では、最新(平成29年度)のアンケートを元に記載します。
地域おこし協力隊のその後:先に結論
まず、先に結論です。
地域おこし協力隊の任期3年を終えて、かつその地域に定住した人のうち
- 就業:47%
- 起業:29%
- 就農等:14%
3年間協力隊をしたら、
半分は就職します。
3割は起業します。
では、具体的にどんな仕事に就いているのか、何を起業したのか、これもアンケートの結果を見ながら掘り下げてみます。
地域おこし協力隊のその後:就職パターン
結果から見る推察:
協力隊時代の所属先、または関係する会社や機関に就職している
アンケートの回答は以下の通りでした。
上から順に記載します。
*パーセンテージは回答数からちだが計算したものです。
観光関係:12%
地域づくり、まちづくり支援関係:10.8%
農林漁業関係:8.4%
医療、福祉関係:6.5%
移住、交流関係:3.7%
などなど。
地域おこし協力隊の応募で多いのが◯◯協会や〇〇組合、NPO法人などへの協力、支援です。
→そのまま観光協会職員にパターン
→そのまま役場の臨時職員にパターン
協力隊の時に行なっていた業務が、協力隊終了後もそのまま仕事になるパターンなので、ある意味「食い扶持を自分で作らなければならない」という不安感は低くなりますね。
地域おこし協力隊のその後:起業パターン
結果から見る推察:
自由
アンケートの回答は以下の通りでした。
上から順に記載します。
*パーセンテージは回答数からちだが計算したものです。
飲食サービス業(古民家カフェ、農家レストランなど):15.6%%
小売業(パン屋、移動販売、通信販売等):9.5%
宿泊業(ゲストハウス、農家民宿等):8.9%
まちづくり支援業(地域支援、地域ブランド作り):8.2%
クリエイター、デザイナー:3.8%
などなど。
周りを見ても、
地域課題を解決する1つの方法として起業を選択するというケースが多いです。
買い物難民が多い→移動販売
名産品が根付かない、作りたい→小売業
地域を盛り上げてほしい→飲食サービス、まちづくり支援
また、手に職系、伝統工芸継承、と言う方々も同様に起業するパターンが多いです。
地域おこし協力隊のその後:就農パターン
ここはさほど分析することもないですね。
一応アンケートの結果です。
「就職パターン」と同じ画像ですが。右半分が就農パターンの数字です。
地域おこし協力隊の応募には
農業をやってください!
漁師になりませんか?
林業から町おこしを!
という任期後に一次産業に従事することを前提としたものが多く存在します。
そういった募集を経て、3年活動して独立したというパターンは少なくないです。
終了後に向けて受験する時から気をつけられること
というセリフを耳にすることもあるかと思います。
自分の人生の器量な3年間を費やすのですから、
- 活動はバッチリ成功!
- その後も収入を得られる道がある!
となりたいですよね。
でもどうしたらいいのでしょうか。
応募する前にこれらだけは気をつけよう!ということをまとめてみました。
やりたいことを考えておこう。募集内容とあってる?
ざっくりとでもいいので、
自分がやりたいこと
と
募集内容
との整合性を確認しましょう。
副業が可能かどうか
地方に行くと、地方の方々は実はいろんな方法で収入を得ていることに気がつきます。
例えば、「兼業農家」ですね。
サラリーマンの収入と、農業による収入があります。同様に、協力隊でも「その後」を見据えて複数の収入源を得られるように活動中から動くのがベターです。
そのために、副業が可能かどうかは重要な点です。
募集要項に副業の可否が記載されているので必ずチェックしましょう。
希望する地域、または近隣の協力隊に話を聞く
地域おこし協力隊の活動環境や処遇などは自治体によって大きく違います。
大事なことなので2回言います。
自治体によって大きく違います。
なので、あらかじめその地域にいる協力隊に気になる点などをざっくばらんに聞くと活動開始後のミスマッチが非常に減少すると確信しています。
え?
いきなり知らない人にメールとか送れないって?
大丈夫です。
地域おこし協力隊は、自分も含めて、話したがりなので。
大事なことなので2回言います。
自分も含めて、話したがりなので。twitterやfacebookで聞いてみましょう。
かなりざっくばらんに教えてくれると思いますよ。
僕は話しちゃう。
協力隊のその後ってどうなるの?国が実施したアンケートデータを超簡単に読み解きます。:まとめ
3年間協力隊だった人たちのその後は、以下の通りでした。
- 就業:47%
- 起業:29%
- 就農等:14%
また、不幸なミスマッチを避けるために3点やってみるとハッピーになれるかもしれません。
- 自分がしたいことと募集内容との整合性を確認する
- 副業が可能か
- 協力隊員に話を聞く
もう少し詳しく協力隊の制度を知りたいなという方はこちらの記事をどうぞ。
地域おこし協力隊、と言っても大きな枠で言えば移住なので、先に移住関係の情報を集めておくのも有効な手段だと思います。
各地で行われている移住相談会に行ったり、地域おこし協力隊や移住に関する最新情報をゲットできる環境を整えたりすることも大事ですね。