地域おこし協力隊と言えば
「税金で遊んでる」
「のんびりできていい」
と、なかなかに悪評が高くございます。
実際に地域おこし協力隊って暮らしていけるんでしょうか。
ちだ家の収支を大公開してその実情を知っていただきたいと思います。
くれぐれも伝えたいことは、
「リスクあるから辞めておけよ」
ではなく
「現実はこうだけど、でも自分次第で可能性広がりまくりだぜ!」です。それでは地域おこし協力隊の収支、全部お見せします。
地域おこし協力隊の給料公開前の前提
地域おこし協力隊になる前に前提を確認します。
- 地域おこし協力隊になる前には東京でサラリーマンをしていました
- 2017/6月末に退職し、2017/7から地域おこし協力隊になりました
- 市との雇用関係はなく「個人事業主」扱いです。
- 妻と3歳の娘が1人の3人家族です
- 公開するのは、2018/4時点、協力隊初年度のものでざっくりの月平均です
ここまでで察しの良い方はお気づきでしょう。
そう。
税金がクソやばいです。どうやばいのか。早速給与を公開します。
地域おこし協力隊の給与と家庭の収支

「地域おこし協力隊の給与」は募集要項に出てますから、それだけを書いてもしょうがないですね。
なので、
実際にどのくらい出ていくのか
最終的な損益はどうなのか
までを書いて行きます。
地域おこし協力隊の給与-収入の部-
地域おこし協力隊の給与として
166,000

地域おこし協力隊の活動費、補助として
家賃50,000
車両費20,000
収入トータル
236,000円
家賃や車両費の取り扱いは自治体によってかなり差があります。
家は自治体が用意するので、家賃はかかりませんよというところも少なくありません。
また、僕の自治体は
「任意保険を含む車両にかかる一切の費用をまとめて月2万円でやることにしましょう」
となっているので毎月一律で2万円が支給されています。
一方で
「活動には公用車を使ってください」や
「活動に使ったガソリン代は都度請求してください」と言った形式をとっているところもあるようです。
ということで、地域おこし協力隊としてちだに支払われる毎月固定の金額は236,000円でした。
続いて支出を見てみましょう。
地域おこし協力隊の給料-支出の部-
電気料金:7,000
水道料金:3,000
ガス代:8,000
保育園:27,700
住民税:30,000
国民健康保険:50,000
*世帯で
年金:30,000
*夫婦で
奨学金:25,000
家賃:55,000
ガソリン代:15,000
車両保険:3,000
町内会費:1,000
ネット:5,000
携帯:3,500
支出トータル
263,200円
差額
-27,200
衝撃の数字ですね。完全な赤字。
さらに衝撃なのは、上記の支出には食費が含まれていません。 生きてるだけで大赤字です。笑えませんね。
もちろん、被服費、医療費、遊興費も一切含まれていません。
協力隊になる前に「収入が協力隊の給与のみだったら」とシミュレーションしました。
すると、30ヶ月で破産(貯金がつきる)ということがわかっていました。
それでもこの道を選ぶ、そこにシビれるアコガれるっ!!
実際は妻もフルタイムで働いているのでなんとか赤字は回避できていますが、現状維持ではジリ貧です。
携帯代、夫婦二人で3,500円って激安じゃないですか?
これは、地域おこし協力隊になるのを見越して格安simのmineo
に変更したからです。
以前は一人で8,000円とかだったので、15,000円近く節約できています。
地域おこし協力隊には格安sim必須でしょう…
田舎は生活費が安い、はウソ
よく言われるのは
「野菜とか農家さんからもらえたりするから食費なんてかからないでしょ」
ですが、そんなことはありません。
確かにいただけはしますが、普通に買います。
そして、スーパーで全国に流通しているようなものはむしろ高かったりします。
個人商店で買おうものならAmazonの1.5倍!みたいな値段だったりも平気でします。
選択肢がないので、高い。田舎は物の選択肢がありません。独占、寡占が進んでいて、結果価格競争が起きません。
ガスはプロパン一択。業者も選定の余地なし。 ネットも一択。価格.comで格安業者を探してみたら「その地域は取り扱っていません」連発。
ならばとwifiルーターのお試しをしてみたら全く電波が入らず使い物にならない。
世知辛い物です。
ただ、2年目からはだいぶ(税金的な意味で)楽になりそうなのでこの点は継続してみていく必要があります。
独身だったらどういう収支になるか
余談ですが、もし「独身」の隊員だったらこの収支はどのようになるでしょうか。
家族構成のみ3名→1名に変更し、それ以外の要素は変更せずに再計算してみます。
収入トータルはかわらず。
236,000円
支出は以下のようになるでしょうか
電気料金:7,000
水道料金:3,000
ガス代:8,000
保育園:27,700→0
住民税:30,000
国民健康保険:50,000→25,000?
年金:30,000→15,000
奨学金:25,000
家賃:55,000
ガソリン代:15,000
車両保険:3,000
町内会費:1,000
ネット:5,000
携帯:3,500→1,750
支出トータル
193,750
差額
+42,250
実際は家族がいない分水光熱費はもっと下がるでしょうが、ざっくりこんな感じでしょうか。
2年目になって住民税額が変われば
「財布に余裕はないけど心が削られるほどではない」くらいの状態にはなりそうです。
地域おこし協力隊は給料だけでは生活できない?副業しないと続けられない?
前述のシミュレーションの結果、人によって
「これくらいの収支なら生活できるな/できないな」と判断は変わってくると思います。
ただ、せっかく自由にできるフィールドと時間、環境があるのだからそのチャンスを使ってチャレンジしたいなと僕は思うわけです。
自分の好きなことややってみたいことを副業としてやってみて、少しずつ育てていく。
もしかするとそれは「生業」になるかもしれませんよね。
「地域おこし協力隊の「失敗の本質」は応募する前に必読しよう!人生3年かけて失敗しないために。」という記事でも書きましたが、
地域おこし協力隊のとりあえずのゴールはその地域への定住、と言えます。しかし田舎はそう仕事が多くないため、
自分の「生業」で暮らしていく=「起業」というは合理的な選択肢の一つと言えます。
「「地域おこし協力隊で起業すると100万円もらえる!」のウソとホント」でも言及しましたが、
協力隊を卒業して起業する場合には起業支援金的なものも条件を満たせば受け取ることができます。
しかし、3年経ってから「よし、起業しよう」では遅いですよね。
理想を言えば、隊員時代から将来起業したいことを副業として少しずつ初めて、
卒業時にはある程度軌道に乗っている、としたいところです。
地域おこし協力隊の給料を公開してみて

いかがでしたでしょうか。
これが地域おこし協力隊のリアルな家計簿です。
これを見て受ける印象は人それぞれだと思います。
支払われる給与で生活できるという人はもしかすると地域おこし協力隊に興味を持たれたかもしれません。
しかし僕個人としては、地域おこし協力隊の3年間は「チャレンジOKな3年」と捉えています。
地域のニーズや課題を踏まえつつ、
それらを自分の「好き」や「得意」と組み合わせて自分なりの「生業」を作るチャレンジ。
うまく行けばそれで給与+アルファが得られる。
やってみたいけど不安、な方はとりあえず下記リンクで「協力隊の求人」を眺めつつ、
上記のシミュレーション結果を元に「自分が安心できる金額」まで貯金をしてみるというのはいかがでしょうか。
こちらは、現役隊員がどんなことを考えて行動しているのかがわかる本です。
事例から学ぶのも大事ですよね。


