家庭菜園を始めて、一番最初にぶつかる壁が「土作り」です。
元肥だ、有機だ、追肥だなんだと色々言われて訳が分からなくなりますよね。
そこで、今回の記事ではズバリ
「土作り」の「肥料」について日本一簡単に解説してみます。
今まさに家庭菜園を始めようとしている方、
土作りについて調べている方、
そんな方のためにぎゅぎゅっと的を絞って解説します。
目次
土作りのゴール
土作りのゴールは
作物が育ちやすい基盤を作ること
です。
100%作物主義です。
お野菜の種類によって土の好みは変わりますので、ある程度逆算して土作りをする必要があります。
具体的な土作りの手順はこちらの記事にまとめてあります。
作物が育ちやすい基盤とは:触感編
作物は概ね「ふわふわ」「ふかふか」を好みます。
そして水はけが良くて、でもちゃんと保湿性が欲しいんです。
結構わがままですよね。
この「ふわふわ」「ふかふか」に肥料は少しだけ関係があります。
また後で触れますね。
作物が育ちやすい基盤とは:栄養編
人間に三大栄養素「炭水化物」「タンパク質」「脂質」があるように、作物にもそれらが存在します。
それは「チッソ」「リン酸」「カリウム」です。
いわば作物の主食です。
でも、人間も三大栄養素だけじゃダメなんですよね。鉄分、カリウム、カルシウム、ビタミンなどなど人間はいろんな要素を必要とします。
作物も同じです。
作物によって好き嫌いはありますが、抱くべきイメージは概ね人間と同じ。
「主食も必要だけど、それ以外の栄養も大事」
です。
これに、肥料は大きく関わります。むしろこれメインです。
土作りで肥料を混ぜる=元肥を入れる
元肥は「もとごえ」と読みます。
土作りについて調べると
「掘り返したら肥料を混ぜ込んで」
「土作り!続いて堆肥を混ぜていきます」
などと書いてありますが、それらはつまり
元肥を土に混ぜるということです。
上の表現を読み替えると、
「掘り返したら肥料を混ぜ込んで」
→「掘り返したら元肥を混ぜ込んで」
「土作り!続いて堆肥を混ぜていきます」
→「土作り!続いて元肥を混ぜていきます」
こうなります。
僕はここで混乱しました。だからこの記事を書いたと言っても過言ではありません。
元肥の種類を理解しよう
元肥には大きく分けて2つの種類があります。
これから家庭菜園を始めるという方はこの2種類だけをまずは押さえましょう。
それらは
- 有機肥料
- 化学肥料
です。
結論から言うと、元肥として化学肥料を扱うのは非常に難しいです。プロの所業です。
今はあくまでも基盤づくり。
ここは有機肥料にお任せして、生育段階で(使うのであれば)化学肥料を考えるというのが初心者にとっては(僕にとっても)理解が簡単そうです。
それでは、元肥として使う有機肥料にはどんなものがあるのか、特性はどうか、を簡単に見てみましょう。
元肥:堆肥
堆肥は「たいひ」と読みます。
よく見るやつですね。
落ち葉や家畜の糞などで作られています。詳しく書くとこれだけで長文記事が出来上がります。
よく見る「腐葉土」も堆肥の1つです。
■堆肥の役割
ふわふわでふかふかな土作りに効果あり。
堆肥混ぜ込む→土の中の微生物が増える→微生物が土をいい感じにふわふわふかふかにしてくれる
という流れです。
最初はこういうものを使って、なれてきたら後述するクセのある有機肥料を使うというのがいいのかなと。
元肥:油かす
菜種油などの絞りカスでできているものです。
■油かすの役割
チッソが多めです。
やっぱり土の中の微生物が活発になって「土が良くなる」効果が見込めますね。
元肥:骨粉
鶏やブタなどの骨が原料です。
■骨粉の役割
リン酸多めです。
もちろん微生物の活躍にも一役買います。
土作りでの「元肥」についての結論
これから土作りを始める、というのであれば元肥についてはいい感じにミックスされた堆肥を入れておけばいいのかなと思います。
こういうやつですね。
で、慣れてきたら他のものを使うと。
こうした試行錯誤も野菜づくりの面白さの一つですよね。
家庭菜園の土作り。土作りで「肥料」を入れる、ってどういうことか。日本一簡単に解説してみました。:まとめ
今回は「土作り」における「肥料」について書いてみました。
- 「元肥」を土に入れることで土の環境を整えてあげる
- 作物にも主食とそれ以外に必要な成分がある
- 「ふわふわふかふか」な土を作ることが必要
- 有機肥料と化学肥料とがある
- 有機肥料には様々な種類がある
- 有機肥料を土に混ぜると微生物たちがいい感じに土をふわふわふかふかにしてくれる。
慣れてきたら肥料と堆肥の違いや含まれる成分の違いなんかを少しずつ勉強すればいいのではないでしょうか。
まずはシンプルに。
以上、「家庭菜園の土作り。土作りで「肥料」を入れる、ってどういうことか。日本一簡単に解説してみました。」でした。
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