近年、健康志向の高まりから
この野菜は有機農法で作りました!
や
この野菜は自然農法で作りました!
といったメッセージを目にする機会が増えてきました。
さらに、家庭菜園や専業の農家さんでも
有機農法、自然農法という栽培方法を選択する方も少なくありません。
なんとなく、体に良さそうですし安全そうですもんね。
しかし、有機農法・自然農法・自然農って何が違うんでしょうか。
実はちゃんとした定義が存在するんです。
今回はこれらの農法を超簡単に解説します。
野菜を買おうとしているあなたには、その野菜がどんな農法でできたのかをイメージする助けに。
これから野菜を作ろうとしているあなたには、様々ある農法の理解の一助に。
すっきり簡単にまとめてみました!
参考にした本
農法の種類の確認

お米や野菜を育てる上での育て方を農法と呼びますが、その農法には多くの種類があります。
まず、その農法がどの程度あるのかを確認します。
- 慣行農法
- 減農薬農法
- 有機農法
- 炭素循環農法
- 自然農法
- 自然農
*農薬や肥料を使う一般的な農法
とても多いですね。
では、それぞれどのような違いがあるのかを表にしてみます。
農法の違いについて

それぞれの農法は様々な違いがありますが、ここではシンプルにするため以下の3点に絞ります。
- 肥料
- 耕すか耕さないか
- 除草
表はこんな感じです。
肥料 | 耕すか耕さないか | 除草 | 一言特徴 | |
---|---|---|---|---|
慣行農法 | 化学肥料も使ってOK | 耕す | 除草する。除草剤もOK | 「普通の農業」 |
減農薬農法 | 化学肥料も使ってOK | 耕す | 除草する。慣行農法と比較して薬品の使用を概ね50%以下にする。 | 「ちょっとお薬減らした農業」 |
有機農法 | 有機質肥料のみ使う | 耕す | 除草する。農薬は認められたものだけ使える | 「100%じゃないけど、お薬は使わない」 |
炭素循環農法 | 植物質(炭素源)を使う | 不耕起*1にこだわらないが、耕し方に特徴 | 除草と無除草の使い分け | 「『菌』を活用する」 |
自然農法 | 植物質*2またはなし | 耕うん、不耕起の使い分け | 除草と無除草の使い分け | 「バランス型」 |
自然農 | ほぼなし | 不耕起 | 無除草。刈り倒し。 | 「ありのままで」 |
*2:植物質とは、米ぬかや落ち葉、雑草、稲わらなど。
参照した本:
有機農業・自然農法・自然農って何が違う?超簡単に比較してみた:まとめ
一口に農法と言っても、実に様々な種類があることがご理解いただけたかと思います。
でも、実は農法ってまだまだたくさんあるんです。
作る側にとっては、どの農法を選択するかで収量や労働コストが変わってきます。
あまり極端な農法に固執せず、自分の目標を達成するためにはどの農法を選択するのがベストなのか、を考えたいところですね。
作ってみないとわからないですし。
一方、買う側にとってはこういった細かな農法の違いはあまりピンとこないのが本音だと思います。
価格や見た目、味が優先されますもんね。
ただ、野菜嫌いの子どもが◯◯さんの家の野菜なら食べられた!というケースは僕の周りでもよく聞きます。
こういう時、農家さんが減農薬だったり化学肥料を極力使わなかったりと何かしら工夫をされている場合がほとんどです。
こういった有機農法や減農薬のお野菜、最近ではスーパーでも少しずつ見かけるようになりました。
もし
野菜を食べて欲しいのに全然食べてくれない
という悩みをお持ちの方はスーパーの売り場をじっくり見てみると良いでしょう。
それでもなかなかそういう野菜が見つけられない、買いに行く時間がないという方には
野菜の通販がオススメです。特にオイシックスの野菜通販
は農薬の使用を制限された野菜だけが使われていて鮮度も抜群

以上、「有機農業・自然農法・自然農って何が違う?超簡単に比較してみた」でした。