【不耕起栽培実践!】まめったい農園さんへ行ってきた!

自分で野菜を作るなら、安全安心なものを作りたい。

そして、ちゃんと売れるものを作りたい。

でも、本当に作れるのかな?

わかります。

僕もそうでした。

そこで、実際に伊豆で不耕起栽培を実践していてかつ青山のファーマーズマーケットへ出店しているまめったい農園さんを訪ねてみました。

不耕起栽培って何?という方はこちらの記事をどうぞ!

 

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まめったい農園さんとは

まめったい農園さんは、静岡県下田で不耕起栽培で農業を営んでいます。

元々東京で暮らしていましたが、地元の都市開発が始まりそれを機に下田へ移住。

移住してから農業を始めて、数年後から不耕起栽培に取り組まれています。

まめったい農園さんにはこんな思いがあります。

「自分たちも安全で、美味しいものを食べたい。皆さんにも安全で美味しいものを食べていただきたい」
そんな思いで、農薬・化学肥料を使わずに栽培をしています。
青山FMまめったい農園さん紹介ページより

安全で美味しいお野菜、食べたいですもんね。

まめったい農園さんのほ場の写真です。

まるで下田の大地の恵みが農園に降り注いでいるよう。

 

まめったい農園さんに行ったワケ

僕がまめったい農園さんに伺おうと思った一番の理由は、

青山ファーマーズマーケットに出店されている

ということ。

東京にいた頃、僕も家族でよくお邪魔していたのが青山ファーマーズマーケット。

毎週末、青山にある国連大学で開催されているこのファーマーズマーケットは規模もさることながら、

とってもおしゃれ

かなりおしゃれ

ずいぶんおしゃれ

お客さんも非常に多いため、出店されている農家さんやキッチンカーの方々は味はもちろん演出にも工夫を凝らしています。

主催者側は以下のようなコンセプトを掲げています。

Culture(文化)の語源は Cultivate(農耕)にあると言います。

都市に暮らす私たちにとって、食べものは一番身近な自然。何を、誰と、どう食べるのか。それが個人の心と身体をつくるのはもちろん、ひいては社会を形づくっています。

何かを選ぶ際に、価格を大事にするのか、見た目なのか、それとも味わいを大事にするのか。つくり手、食べ手、届け手・・・様々な想いやシステムが交錯し、たった一個のリンゴにも社会が反映されていると思うからです。。

この時代、こうした”自然と社会の接点”である食事に、これまで以上に関心が高まっているのは不思議なことではありません

ファーマーズマーケットは、農家さんを中心に、料理人、職人、そして都市に暮らす人々が参加するコミュニティです。新鮮で、心のこもった美味しい食べものに人が集まり、そのつながりから未来をつくるクリエイティブな状況が生まれると信じています。
青山FM「コンセプト」より

このようなコンセプトを掲げていることもあり、出店する農家さんへの審査が存在します。

一方、

  • 出店農家さんに個性があること
  • それぞれが販売するための工夫を生産時点からしていること
  • などの理由で近隣のレストランや百貨店のバイヤーさんなども頻繁に足を運ぶのがこの青山ファーマーズマーケットなんです。

    つまり、青山ファーマーズマーケットに出店することは信念を持って農業をやりつつマーケット意識も高い農家さんであることの証明なのです。

    *ちだ的見解です。

    まめったい農園さんも、そんな農家さんの一人であると言えます。

    さらに不耕起栽培を実践しているとあっては、行かないわけにはいきません。

    現場を見て自分のイメージを膨らませることはとっても大事ですしね!

     

    まめったい農園さんに行ってみた

    まめったい農園さんは伊豆は下田にあります。

    伊豆の国市から車で1時間半ほど。

    案外近いんですね、下田。

     

    電話で突然見学したい旨を伝えた僕を、とても快く受け入れてくださいました。

    いいよいいよ、どんどん見ていって!

    と畑をご案内していただきます。

     

    ナスも、ただのナスではなく変化球も必要。青山で売るなら。

     

    本当に耕さないんですか?

    と伺うと、

    本当に耕さないよ、とのお答え。

     

    でも、なかなか収量は安定せず、最初は虫も多いんだそう。

    だから、最初からいきなり全部、よりも少しずつ不耕起の面積を増やしていくのがいいかもしれない。

    有益なアドバイスもガンガンいただけます。

    スベリヒユ。

    これが生えてくると、より自然な土になったということ。こんなこともお教えくださいました。

     

    にしても、本当に一般的な畑とは趣が違います。

    草取りの毎日だよ。

    とおっしゃいます。

    この時期、1週間あれば30cmも伸びちゃいますからね、雑草。

    不耕起で除草剤も使わないとなると、雑草管理だけでも相当大変です。

     

    ここは、これからこのまま畝立てをする場所。

    通常であれば、ここから

    • トラクターで土を起こして(耕起)
    • 石灰撒いて
    • 肥料を入れて
    • もう1回トラクターで土起こし

    というプロセスを踏みますが、不耕起栽培なのでこれらを全て吹っ飛ばします

     

    でも、ちゃんとこのように育つのですから自然の力はすごい。

    とは言え、

    自然の力で野菜を育てる

    のと

    自然の力で売れる野菜を育てる

    のは別物。

    まめったい農園さんは専業農家。

    売れるように野菜を育てる必要があります。

    そのために、頻繁に草を刈り、虫を潰すという積み重ねを行っているんですね。

     

    見学している中で、珍しい野菜も紹介していただきました。

    まずはこれ。

     

    一見すると普通のきゅうり棚ですね。

    ところが、なっているのはこんなに小さな、ビー玉ほどの大きさのきゅうり。

    実そのものに少し酸味があり、サラダやタコスなんかに入っていたらおしゃれウマいやつですね。

     

    さらにこちらのトマト
    もうシーズンが終わっていたのでなっている実を探してもらいました。

     

    パッと見、普通のトマトですよね。

    でも実はこれ、指先の爪ほどの大きさしかないんです。

    他にも、ハーブなど売り先のニーズに合わせた野菜を有機かつ不耕起で栽培していらっしゃいました。

    草刈りだけでも、相当大変なのが想像に難くありません。

     

    まとめ:作るものも、作り方もどちらも工夫が必要

    差別化

    使い古された単語かもしれませんが、これから農業を始める人にとっては最も意識する言葉ではないでしょうか。

    普通のものを普通に作ったら、他の農家さんに負けてしまいます。

    こっちは新規就農者。土地もなければ機械もない、お金もありません

    変わった農法、有機農業や不耕起栽培などだけをしても同じく差別化は難しいでしょう。

    実践されている方も増えてきていますし、それだけで野菜を買っていただけるかは疑問です。

    つまり、まめったい農園さんのように

    作り方にもこだわり、かつマーケットニーズを捉えた作物を作る

    というのが差別化のカギになるのではないでしょうか。

    よし、僕も頑張ろう。

    絶対青山ファーマーズマーケットに出すぞ!