初期投資を少なくして、シンプルで身の丈にあった小さな商い「小商い」という選択肢を選ぶ人が増えてきています。
また、「小商い」と「地方」の相性が非常に良いこともあって
という流れも少しずつ大きくなっています。
実際僕も伊豆に移住して「小商い」的な働き方を結果として模索しているところです。
が、実際は大きく2つの課題が立ちはだかります。
1つは移住の問題。もう1つは商売の問題です。
「移住」の問題。
ものづくりは好きだけど、田舎暮らしは想像がつかない。
ネットがあれば仕事はできるけど、周りに何もないようなところじゃ息がつまりそう。
「田舎」「地方」と一括りにしますが実際は住んでみないとあうか合わないかはわかりません。「観光」ではなく「居住」しないとわかりません。
「移住したけど地域になじめず東京に戻った」という話はいくらでもあります。
もう1つは商売の問題。
コストをかけて移住、移住先でさらにコストをかけて出店開業。でも売れなくて商売にならなかった、という最悪の想像は誰もがすることですよね。
では、
「低コストで数ヶ月家が借りられて、かつ低コストで出店ができる」
となればどうでしょうか。
そこでやれそうなら本格的に移住をして、ダメなら改善点を見つけられますよね。
そんなうまい話があるかって?あるんです。
「お試し住宅」と「チャレンジスペース」を活用しましょう。
挑戦する人には、門戸が開かれているんですね。
お試し住宅とは
お試し住宅は各市町村が独自に用意している「移住希望者」向けの物件です。
リノベーションされた空き家が使われることが多く、家電や家具などが備えられています。
料金は格安でおおよそ一泊1,000円から2,000円のところが多く、無料というところも珍しくありません。
お試し住宅は日本全国にあるので、「いずれは地方で小商いをする」と少しでも考えている方は週末や長期休みなどにお試し住宅を利用して地域の雰囲気をつかんでおくと良いかもしれませんね。
チャレンジスペースとは
チャレンジスペースはその名の通り「挑戦する人のためのスペース」です。
商店街の空き店舗対策などで行われることが多く、こちらも実は日本全国様々な場所で行われています。
場所によって出店期間の長短や事前審査等の縛りがありますので、将来住んでみたい、チャレンジしたい地域がすでにあれば調べてみると良いでしょう。
「小商い」が「お試し住宅 + チャレンジスペース」で可能な具体例
それでは、実際に「小商い」がこの2つを活用して行うことができるのか。
確認してみたいと思います。
山口県長門市の例
山口県長門市には(僕が知る限り)唯一
お試し住宅とチャレンジスペースが併設しているところです。
もはや、小商いお試しセットと言っても過言ではありませんね。
のんびりした空気の中で、好きなことを好きなだけやってみてください。
今までだったら絶対に起こらなかったことが、長門なら起きるかもしれません。
■料金
客室スペース:
15,000円/週(一室分の料金。一室は3名まで利用可能)
チャレンジスペース:
1,000円〜/日
詳細は長門市のHPを参照ください。
https://www.nagatoteiju.com/taiken
岡山県和気町
岡山県和気町には「飲食店専門」のチャレンジスペースがあります。
飲食店は特に現場のニーズが売り上げを左右しますので、お試しで出店することができるのはありがたいですね。
また、いざ独立となれば支援金が出ると言うのも嬉しいです。
そんな和気町にはお試し住宅がもちろんあります。
月額なんと30,000円でwifiも付いてます。
チャレンジするには最高の環境ですね。
■料金
お試し住宅:
30,000円/月
チャレンジスペース(飲食店のみ)
和気商工会へ連絡:086-93-0522
https://enterwakekitchen.wixsite.com/enterwakekitchen/blank-3
福岡県香春町
こちらは「wifiあればどこでも仕事できる人」にはとっても良いところ。
最大2ヶ月の「お試し移住」を体験できます。
JRの駅舎内にある「コワーキングスペース」も自由に使うことができるので、仕事をしつつ田舎暮らしを満喫可能なんです。
香春町のお試し移住、何が嬉しいって、近くに地域おこし協力隊がいてくれることです。
移住って実は孤独感に襲われることがあるんですよね。
そりゃそうです。
周りには知り合いもおらず、気軽に話せる人や飲みに行ける人ができるまで普通はちょっと時間がかかるんです。
でもこの香春町の移住イベントは4人の地域おこし協力隊がいい距離感でサポートしてくれるんです。きっと。
いい距離感、大事ですよね。
また、地域おこし協力隊が人間関係のハブになってくれるので、一人で移住するよりも多くの方と早く知り合える可能性が高まります。
それは自分の小商いの種を早く見つけられる可能性が高まることでもあります。
デザインできるんですか?ちょうどデザイナーを探している人がいてー。
みたいな感じですね。
また、実際に小商いをすでにしている人に会える可能性もあります。
それは自分が小商いに踏み出す可能性が高まることにもなります。
先人は偉大ですよね。
尚、香春町のお試し移住は申し込み制で期限が6/30となっています。
気になる方はお早めにどうぞ。
■料金
500/日
■HP等
カワラカケル
「小商い」を「地方」で試す。【お試し住宅とスペースを活用しよう!】:まとめ
小商いを地方でやる上での最初の大きな壁は
- 移住
- 商売になるのか
と言うことでした。
その解決策として「移住」と「商売」を両方試してみる、ということを考えてみました。
両方試すには「お試し住宅」と「チャレンジスペース」を活用することで可能になります。
移住については「シェアハウス」を使う方法もありますね。
また、何かを作るスペースが狭くてもいいのであればお試し住宅内で作成してネットで販売したり、その地域のイベントで販売したりと言うのもアリですね。
今の環境に少しでも疑問を持っていたら、地方に住むという選択肢も良いと思います。
以上、「「小商い」を「地方」で試す。【お試し住宅とチャレンジスペースを活用しよう!】」でした。
小商いについてはこちらの本が面白いです。